



吉田寛一先生が言ってたんだけど、食料は天の恵み。太陽の光からモノをつくる。機械のスピードを上げたらたくさん生産できる工業品とはワケが違う。その根本のところを分かってないとダメだと。
それと、農家は自給自足していくために30種類の野菜をつくりましょう。余った農産物は分けよう。それが産直の原点なんだとも言っていた。
87年、「米・食管制度についての共同見解」発表
そうですね、自給自足の延長線上に産直があると、農家も一番経営的に安定するんです。
ただね、実際の話、いまの農業の状況は厳しい。このままだと経営を維持できなくなる。そういう農家が増えている。
今のまま何も手をつけずにいれば、農業が崩壊していくのは間違いない。ただ、希望を失っちゃいけないんだろうな。
先日、JAみやぎ登米組合長の阿部長寿さんの話を聞いたんだ。阿部さんは農業の未来に確信を持っている人なんだよ。彼が言うのは、「必ず農業は、日本を救うときが来るだろう」ということ。「一番いけないのは土地を売ってしまうことだ。土地を荒らすことなく、みんなでしっかり守っていけば農業を見直す日がくる」。みんな感激して聞いていた。
僕らも、産直を続けてきたから日本の農業問題について考えを深めることができた。それは職員としても、ひとりの人間としても大きな財産だよね。
田尻の産直米生産者